2015年5月24日日曜日

ロットリング 800Series 0.5mm シャープペンシル (ROTRING 800 Mechanical Pencil 0.5mm)

こんにちは
職場が暑くて死にそうな文虫です。

女性は本当に暑さに強いですね!防犯の為に
締め切って淀んだ空気の中ホットコーヒーにカーディガンとは!
(苦行ですか!?)

男性陣はやはり暑いようで、休憩の度に用もなく
皆総出で外に出ている今日この頃。
(日陰の風が最高!)


さておき。
今日は万年筆ではなく製図用のシャーペンを取り上げたいと思います。

ドイツ ROTRING 800 Mechanical Pencil 0.5mm



ROTRING 800 Mechanical Pencil 0.5mm



むかーしむかしの高校時代に基礎製図検定を取ったのですが
その時に使用していたのがロットリングの製図セット。
その原体験の影響もあってか文虫はステッドラーよりも
ロットリングのほうがなんとなくですが好き。


製図用らしい佇まい



・ペンの紹介
この800シリーズはロットリングのペンシルでも
フルメタル+リトラクタブル機構を搭載したトップグレードにあたる。
最近はデジタルスタイラスとしても使う事ができる800+もある。

他にも製図用シャープペンシルとしては・・・

廉価な樹脂ボディの300シリーズ
樹脂とメタルのハイブリッドな500シリーズ
フルメタルボディの600シリーズ
などがあります。



使用時(ガイドスリーブは根元から先端まで 約1cm)



格納時(全長が1cm程短くなります)



・ペンの特徴
ロットリングの製図用ペンシルの流れを持った6角軸のソリッドな作り。
固定の600と違い800は繰り出し式のギミックを搭載していてキチキチと
ギミックを楽しむ事ができる。
適度なクリック感が心地いいので意味もなくキチキチしてしまうのが
悩み所(笑)

精度の高い切削加工によって口金部分のクリアランスは狭く
ガタつきはほとんど気にならない。
ただ注意深く意識するとガタを感じ取る事はできる。
このわずかなガタつきが気になるなら600をオススメします。

スタイラスとしても使える800+はガイドスリーブを格納した状態で
使用することができる。それ以外はほぼ800と同じ。
もしもスタイラスとして800+を購入する場合はその設置面積の大きさに
注意をしたほうがいいかもしれない。



内部に突起があり実際のクリアランスは見た目よりも小さい 約0.12mm前後





リング状の突起 直径 3.180mm



・デザインについて
デザインは円と直線で構成されたフルメタルで
いかにも工業製品然としています。

一見すると工場にあるポンチにも見えるロットリングの
製図ペン、この遠目からでもロットリングだとわか
るこの意匠は仏や伊ブランドとはベクトルが異なりますが
これも立派なブランドアイコンですね。

華はありませんが・・・
(でもそこが良いでしょ?)


滑りにくいブラスト塗装



・書き心地について
書き心地もソリッドでマルチペンにありがちなチャラつきや不快
な振動は皆無。純粋に芯の固さが


・まとめ
フルメタルのソリッドな造形に製図用ならではの長いスリーブが目を惹くシャープペンシル。
見た目に違わぬソリッドな握り心地と剛性感が精密ツールである事を感じさせてくれます。
ギミックとしてリトラクタブル方式なので実用面でも重宝します。
製図用ツールとしての性能と日常での実用性を兼ね備え、かつ所有欲も満たしてくれる
おいしい逸品。



間違いなく名品


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2015年5月17日日曜日

プラチナ万年筆 プレジデント シルバートリム 万年筆 (PLATINUM PRESIDENT PTB-25000PR BLACK F)

こんにちは文虫です。
GWも終わり、だいぶ暖かく・・・というか暑くなってきましたね。
私の職場は換気が悪いのか暑くなりやすく、エアコンが働かない
この時期が一番暑い気がします。


皆さんの職場はどうですか?
冬暑く夏寒いなんて方も多いのでは?
(女性の方は冬も夏も寒そうにしてる方が多いですが)


さておき、本日は去年の秋ごろ日本橋丸善で購入していた
プラチナ万年筆のプレジデントを取り上げたいと思います。



プラチナ万年筆 プレジデント シルバートリム

・ペンの紹介
プレジデントはスタンダードラインナップにおいて18金のバイカラーニブを
持ったヘビーライター向けのフラッグシップなモデルなのですが、なぜか
センチュリー系と比較してプロモーションが弱くて存在感控えめのちょっぴりかわいそうなモデル。



・ペンの特徴
センチュリー系とはニブもペン芯も異なるペン先を搭載しており
スリップシール機構もありません。
ですが今の所スリップシール機構がない事で特別乾燥しやすいと
感じる事はありません。


堂々とした佇まい



・デザインについて
プレジデントは膨らみの強い堂々としたバランス型のデザインです。
よくモンブランっぽいとか言われますがどうでしょうか?
私には黒くてバランス型という点くらいしか似てる所がない気もしますが・・・

でも興味無い人からしてみれば

黒いバランス型万年筆=モンブラン

くらいの感覚が普通なのかもしれません(笑)

私が購入したモデルはリングやクリップがロジウムメッキされた
シルバートリムタイプでゴールドトリムよりもシャープな印象です。


18金 バイカラーの大型ニブ

ニブもロジウム塗りわけのバイカラーでなかなかに高級感があります。
バイカラー好きな文虫としてはポイント高し。


美しいニブは見ていて飽きません


先日、A氏のカスタムヘリテイジ92をカスタム845のようにバイカラーに
したのですが(カスタムをカスタム!)その際、実はこのプレジデントも
一度ロジウムを剥がして再メッキしています。

というのも新品に関わらずちょっぴりニブの小傷が目立っているのと
ロジウムがはみ出てたりして気になりましたので自分で磨いて完全に
鏡面にした後に再メッキを施しました。

プラチナ製の鍍金は比較的簡単に鍍金がとれるので文虫としては
楽ちんで良いのですがどうなんでしょうね?(汗)
一般的に鍍金装置を持ってる人はいないと思いますし・・・


新品でも精密ルーペで見ると意外と小傷が目立つものが多くあり
常識的には気にし過ぎなレベルですが、「どうせなら完璧に仕上げたい」
という性格な為かやりました(笑)
ニブを鏡面にするとメリットも多いですからねー
(勢いでやったのでbefore写真を残してないのが悔やまれます)



磨きぬいた美しいニブ


構造はオーソドックスなコンバーター両用式です。
ロジウムメッキされたクリップはややなで型でセンチュリー
よりもプレジデントのほうが胸ポケットにさしやすい。

軸材はAS樹脂でセンチュリー等と同じですが
ネジ受け部分がセンチュリーよりも約0.5mm程
プレジデントのほうが厚みがあります。

これが樽型デザインたらしめている要因であると同時にセンチュリーよりも
重厚感を生み出しているポイントなのだと思います。


トラッドなデザインに金魚コンバーターがシュールです(笑)

・書き味について
プラチナの万年筆は比較的硬い傾向なのですが、この
プレジデントはRもきつく穂先も短いのでニブにかなりの剛性感があります。
しかしカチカチなわけではなく、やはり金ペン特有の粘りを指の付け根で
感じ取る事ができると思います。

ペン先は一応Fなのですが購入時に色々個体差を見て選び
その結果、文虫の万年筆は同社EF並の細さとなっています。

細字らしいコリコリとした振動を指先で感じることができると思います。

指の付け根→粘りのある剛性感(ニブ)
指先→コリコリとした心地良い振動(ペンポイント)

購入後1点だけ不満な点が・・・

個体差だと思うのですが
どうも、インクフローが悪いのです。

当初ニブの切り割り(スリット)がキツい為かと思いましたが
調べた結果、ペン芯からのインクの供給量が低い事が原因でした。

そこで私は、ペン芯に手を入れてインクフローをUPさせる事にしました。



・インクフローを改善する為に
まずは分解してペン芯の状態を確認

インク溝をざっくり計測中

ニブとの勘合で圧がかかったのが原因かは不明ですが、インク溝が
途中でかなり潰れて細くなっている事がわかりました。
実際に計測してメモしてみた結果、一定でない事も確認。

おそらくはそれが原因でしょう。


中央付近のインク溝がつぶれ気味なのが遠目にもわかります

そこで文虫はインク溝をできるだけ一定にするべく文虫謹製
秘密の極小エンドミルを使用しインク溝を切りなおした後にペーパーで仕上げなおしました。

某メーカーの特許資料などを見るとこのインク溝の断面は直角ではないので
何かマズイのかなと思っていましたが射出成形の抜き勾配だったり成形時の
収縮の影響などで一定ではないなども書いてあり、意外とアバウトなようなのです。


それなら精密に直角になる事に何の問題もあるはずありせん(笑)



インク溝が広く一定になりました




そしてペン芯のインク導入部も見てみると、製造時にできたバリ等があります。
見つけてしまうと気になってしまうのが人情


製造時のバリ


特別問題はないとおもいますが確実なインク導入ができるように
ここもきっちり綺麗に整えておこうと思います。



ととのいましたー(落語じゃないです)


そして更に・・・


インクフローをよくする為、、また地金の保護の為にニブの裏側にもロジウムを張っておきました
こうする事でインクの変質などによる地金に与える悪影響の低減を期待できます。



インクフローの向上とニブの保護が目的

最後に組み付けてアニーリングしてペン芯の応力を抜いたら完成!


結果としては効果てきめん。
非常に安定してインクがでるようになりました!

ペン芯のインクフローが良くないのにニブのスリットで調節しようとすると
字が太くなってしまうケースがありますが、その様な事もなく
潤沢なインク供給をしっかりとニブで制御できています。

万年筆のペン先の事を「エンジン」と呼ぶ事がありますが
必要な燃料(インク)や空気がポート(ペン芯)を通りキャブレター(ニブ)で
制御されて供給される様は正にエンジンの如し。

なら私が今回やった事は差し詰めポート加工とポート研磨といった所でしょうか?
このプレジデントはきっと何馬力が上がったかも?(笑)


エンジンカスタム





・まとめ
万年筆らしい膨らみのあるバランス型のグラマラスなルックス。
ニブの剛性感に下支えされながら小さなペンポイントから伝わる心地いい特有の振動と音。
ペン先を滑らせていて楽しい。

剛性の強いペン先のおかげで万年筆初心者でも扱いやすい。
軽量で筆記量の多い方でもこれなら期待に応えてくれるはずです。
ボディの肉厚も十分あるのでヘビーユースでの軸割れもしづらいと
思います。
ヘビーライター向けと謳う製品なだけあります。

プレジデントはフラッグシップモデルでありながらもエグゼクティブよりも
用途的に実は学生にこそぴったりな万年筆だと文虫は感じました。

シルバートリムなら学生でもそれほど抵抗無いのでは?
(なんならニブもオールロジウム仕上げにしちゃってもいいかも)

今回はインクフローに問題がありましたが、これは個体の問題かもしれません。
(もしプレジデントでインクフローに問題がある方は協力できるかもしれませんので連絡下さい。)

プレジデントはサインではなく文章を書きたくなる一本だと思います。


ヘビーライターにおすすめな一本




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2015年4月15日水曜日

レストア編 プラチナ万年筆 リビエール 万年筆 (PLATINUM FountainPen Riviere F)

こんにちは
4月にも関わらず雪が降ったりと寒暖の差が激しく着る服に困る今日この頃な文虫です。

前回に続き今回もY氏からお預かりしているY氏愛蔵の万年筆の記事を書きたいと思います。

ペンはプラチナのビンテージ万年筆、「リビエール」です。
今回このリビエールをレストアとレビューをしたいと思います。

プラチナ万年筆 リビエール


PLATINUM  Riviere (写真はレストア後)


去年Y氏とお会いした際にレストア用にと、リビエールという万年筆ををお貸りしました。
この万年筆は1970年代後半あたりに発売されたと思われる、古い万年筆。

お借りしたリビエールは相応の年季が入っており、傷や腐食で古ぼけた状態です
レストア前ににクリーニングをして写真撮影をしておきました。


腐食


まず目につくのが上記写真のクリップ
腐食でメッキが剥げ落ち、錆びが発生しています。
写真では反射して判りにくいですが、メッキも部分的に黒ずんでいました。


年季が入って傷だらけのニブ


ニブもご覧のように相当痛んでいます。
肉眼ではわかりずらいですが、ペンポイント付近のスリット部に打痕のような凹みがあります。
ハート穴に打ち抜き不良か穴の右側には経年は関係ありませんが、バリがでているのが見て取れます。


同じく傷だらけ


サテン仕上げのボディはステンレスのおかげでニブやクリップ程
傷みは目立たないながらも、ここもやはり年季を感じさせます。


ペン芯



経年劣化によるものかペン芯の樹脂には皺が発生しています。




首軸

あまり細かい写真を残していませんが首軸や頭冠部など全体的に傷みがありました。
結果的には想像していたよりもレストアに時間がかかってしまいました・・・



クリーニングの為分解


レストアについて細々書いても面白くないと思います

百聞は一見にしかず

ニブのレストア工程をメインにダイジェストで紹介したいと思います。


・ニブのレストア

万年筆の顔であるニブはやはり一番大切にするべきポイントです。


①作業前




②荒砥から中砥



研磨剤を使用して傷取り、バリ取り をします。
ポイントは目立つ傷だけ研磨せずに全体を均一に研磨する事です。
リビエールのニブは18Kホワイトゴールドですので地金も銀色。




③仕上砥




③磨き



④ロジウムメッキ後にインクフローテスト

ホワイトゴールドなのでロジウムメッキはしなくても十分美しいのですが
保護の為にもロジウムをのせてプラチナ仕上にしました。


⑤試し書きして完了




After
Before









ニブが美しく生まれ変わりました。
Before Afterで比較すると頑張った甲斐があると思えます。



・ボディのレストア






胴軸 傷取り作業中


胴軸やキャップなどのステンレス部は研磨して傷を取り
鏡面になるまで磨き上げてから、最後にサテン仕上にしました。



首軸 傷取り作業中



首軸や頭冠などの樹脂パーツ部は傷取りだけ行いました。



首軸付近 磨き作業中



ボディは当初鏡面仕上だけでも良いかな?と考えました。
しかし実際に鏡面にしただけだと安っぽくなっただけでしたので
鏡面にしたのちサテン(ヘアライン)加工をして仕上げました。




クリップの研磨中



全ての部品を組み上げて最後に拭き上げをしたら
リビエールのレストア作業は完了


リビエール復活!




時代を超えて



今回レストアで行った作業(作業順)

・クリップ

1.メッキ剥ぎ
2.下地研磨
3.仕上げ研磨
4.手研磨
5.電解脱脂
6.クロームで再メッキ
7.電解脱脂


・ボディ全体(金属部、樹脂部含む)

1.粗目研磨
2.中目研磨
3.仕上研磨
4.バフ研磨(鏡面)
5.ヘアライン加工(金属部)

・ペン先(ニブ)

1.荒砥
2.中砥
3.仕上研磨
4.バフ研磨
5.手研磨
6.電解脱脂
7.ロジウムメッキ
8.電解脱脂
9.手研磨

・ペン先(ペン芯)

1.中目研磨
2.仕上研磨
3.潰れたインク溝の修正
4.ガイド部の修正







・リビエールを使ってみて


リビエール寸法
長さ:約129mm(収納時) 約159mm(筆記時) 約115mm(鞘払い)
最大胴軸径:約11mm キャップ径:約11.5mmφ(クリップを除く)
重さ:約25g
ペン先:F 18Kホワイトゴールド

ビンテージ万年筆であるこのリビエールはメタルボディながら25gと軽く11mmと細くて
携帯性が抜群だと思えました。

スマートな寸法



・当たりの優しい書き味

私より長生きしているこのリビエールは、18Kのホワイトゴールド
と万年筆としては少々珍しい素材を使っています。

珍しいだけじゃなく、またその書き味が独特で素晴らしい。
レストアで手をいれているとはいえ、当たりの柔らかさは
もとより、このリビエールの持ち味だと思われます。

個人的にビンテージ万年筆は当たりが柔らかい物に
出会いやすい気がします。


一皮むけて滑らかなペン芯



ペン芯もレストアしたのでキレイに整っています。
やはりキレイだと使っていて気分が良いものですね。

自身の経験則として・・・

細かいメカニズムを正確には把握していませんが基本的に
金属も樹脂も表面が平滑であればあるほど腐食や汚れに強くなります。

※実用上も水洗いした際に簡単にインクが落ちるなど良い事づくめなので
 オススメですがインクフローに影響がでる部位などもあり、磨く上では
 注意しなくてはいけない事もあります・・・



・昭和の香りと新しさ

1970年後半に製造されたと思われるこのリビエールからは
ステンレスボディのモダニズムと、どこかチープな昭和の
匂いが漂っていて、良い意味で不思議な気持ちになります。

プラチナの現行品にはない金玉クリップ(銀玉ですが)も良い雰囲気を醸しています。
リビエール系でもこのタイプは珍しいのではないでしょうか?
金玉クリップといえばパイロットですが、プラチナ万年筆で金玉クリップ・・・
そこにビンテージらしい希少性を感じます。



金魚コンバーターで更に昭和っぽく



・最後に


レストアした事で復活したビンテージリビエール
万年筆全体では珍しい18KWGのニブに更に珍しい金玉クリップと
入手困難な所がコレクター魂に火をつけてくれます。

書き味も硬い柔らかいだけでは表現できない、どこか
くたびれて馴染んだ「優しさ」のようなものを感じさせてくれる
本当に素晴らしい一本

手をかけてレストアした事もあり、文虫としても
とても思い入れのできた一本です。

オーナーのY氏は喜んでくれるだろうか?



私もこういう一本が欲しいものです



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2015年3月20日金曜日

オットーカーン オットーカーンbyロットリング 万年筆 (OTTO KERN by Rotring fountain pen)

こんにちは文虫です。

季節の変わり目もあり、天気が荒れ気味ですが如何お過ごしでしょうか?
風邪をひきやすい状況ですので手洗いやうがいをしっかりしましょう!

今回はとてもレアな万年筆の記事を一つ
ドイツのファッションブランド「OTTO KERN」と
「Rotring」とのコラボ万年筆。

Rotring Kern Collection
「OTTO KERN by Rotring」

OTTO KERN by Rotring


この万年筆は Y様より「ブログのネタにでも」と
言っていただき、お借りする事で実現できました!
まずは最初にお礼申し上げます!

さてこの「オットーカーン」
ドイツのデザイナーの方でして、自身で立ち上げたブランド。

特別輸入代理店等もなく、日本展開はしてない
様子でして、国内では全く無名のブランドです。
本国ドイツではそこそこメジャーらしいのですが正直ピンときません。

一方ロットリングは日本でも言わずと知れた筆記具メーカーですね。


シンプルデザインでメタルボディ

・外観について
ボディはメタルとレジンで、配色もブラック&シルバーでシックな雰囲気
専用のケースがアルミ製でブランドロゴが入っていて、ちょっとオシャレ。
ケースには専用のクロスカバーも入っていて保管には重宝します。


結構思いキャップ

キャップはメタルで17g前後あります。
キャップだけでもパイロットのプレラよりも重く、なかなかのヘビーっぷり
手に持つとずっしり感があります。

クリップは固定タイプで、ブランドのロゴが刻印さています。
ロゴがあまり目立たないのでもうちょっと遊び心があっっても
個人的にはOKなんですけどね。



Kのロゴがカッコいいでしょ?

Y氏よりお見せ頂いた当初はスチールニブと聞いていたのですが
ニブには750と表記があります。
これはパーミル表記で、750/1000を意味していて
Karat表記でいう18/24と同じ意味をもちます。
すなわち18金を意味します。

海外のサイトで情報収集した所、殆ど情報が無かったのですが
この万年筆には鉄ペン版と金ペン版の両方があるようです。

750の表記がある事から、こちらは18金版で間違いなさそうです。
またKのロゴがデボス加工されていて、かつ着色されており
Limited Editionとされている物のようです(スゴイ!)

それにしても情報が少なく、金ペン版についての
情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご一報下さい!



・書き味について
剛性感つよめの書き味
しかし、「ねばり」といいますか金ペン特有のコシがある事もわかります。
筆圧強めで筆記すると特に顕著です。

ペン先はMとなっており、ロットリング系万年筆のMとほぼ同等。
ニブにはそこそこ厚く 約0.24mm 重さは 0.5g
小ぶりなニブながら重め。

基本的に質量に対して面積が大きい程プレートは薄くなるので
ニブはしなるのですが、実際はニブの部位によって厚みは異り、
エラからペンイントまでの長さや形状合金の配合などで様々な
要素が関わってくるので薄いからしなるとはならない。
うーん・・・奥が深い。


整ったイケメンペンポイント!

剛性感のある書き味ながら筆記時の滑りが良く、ペンポイントを見てみると
なかなかの整ったイケメンさんでした。


ヌルヌル書けます

ペン自身の自重だけで筆記でき、インクがかすれる事も無く、
且つニブがイケメンのこのペン先は良い個体だと思います。
自分の書き癖に馴染めば楽しい事間違いなし。





・分解について
胴軸を回すだけのオーソドックスなタイプ、特に気をつけるポイントもないでしょう。
コンバーターの一般的なヨーロッパタイプのものが使えます。

ただし、ペン芯を外すには専用の治具が必要そうなのでペン芯の取り出しは
難しそうです。きっとペリカンタイプのように回すだけでペン芯のユニットごと
取れると思うのですが回す為のナット部分の形状が特殊な上プラスチック製・・・
レアなこのモデルに万が一があってはいけないのでチャレンジはできません(笑)
(ニブだけなら普通に外せます)


ペン芯の取り外しはリスキー



まとめ
オシャレだけどロットリングらしいルックスに文虫はとてもそそられた一本
どれほどの数が出回っているのかは謎ですが極めてレアなのではないでしょうか?

これをゲットしたオーナーのY氏のセンスが光っています。
しかも掘り出し物として安く入手できたというのだから羨ましい限り(笑)

情報の少なさからオットーカーンの非売品のノベルティグッズだった
可能性もありますが、18金のペン先に作りの良いメタルボディ、イケメンニブ
による良好な書き味が堪能できる。
感覚的には3万円~クラスの船来品の完成度を感じる一本でした。


Y氏に感謝


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