ポルシェデザイン P`3135 ソリッド (PORSCHE DESIGN P'3135 Solid Titanium Pen)
メリークリスマス!
プッシュ&スクリューで出し入れする内部シャフト
コンバーターの入ったシャフトを出し入れする所はP'3105と似てますが、このP'3135は尻軸部分をプッシュする事で龍頭のような部分が飛び出し、回転させる事で金属製のシャフトを取り出せます。
実用性で言えば、軸を外すとコンバーターがむき出しになる一般的なタイプのほうが勝手が良いと言えますが、こういうギミックに男心がくすぐられるのです!
ミラーポリッシュされた尻軸部分もツライチになっていて気持ちが良い。
シャフトは精度が良く、ネジがかまないという様な事は全くありません。
このようにP'3135は通常の万年筆のように使用する事も可能。
しかしP'3135の持つ美しさがスポイルされてしまいます・・・
数年を得てやっと入手できて嬉しさも一入。
バウハウスのような機能主義的な芸術が好きなので、この造形美を味わいながらノートに落書きをする時間は非常に楽しいひと時でした。写真ではわかりにくいのですが、チタンっぽいうっすらと金色を帯びた軸は今までの万年筆にはない感覚です。
一通り楽しんだらこの美観を保つ為にちょっとした加工を施そうと思います。
それにしても・・・
こんなにも美しい万年筆なのに日本で取り扱い無しなのは何か理由があるのだろうか?
最後の投稿から2年半も経過しており我ながら驚きました。きっと私の周りの重力が重くてブログと時間のズレが生まれたのかもしれません。
(一般相対性理論的言い訳)
(一般相対性理論的言い訳)
最近は仕事に必死で万年筆で遊ぶ余裕があまり無かったものの久しぶりに心躍る万年筆を入手し、記事を書かずにはいられませんでした。
今回入手したのは大好きなポルシェデザインの万年筆
P’3135 Solid
P`3135 SOLID |
このP’3135は日本での取り扱いが全く無い為、超レアな万年筆。
おそらく日本でP'3135のレビュー記事を書いたのは当ブログが初ではないかと思います。
日本のAmazonストアに2店舗ほど輸入代行の形で販売しているの見かけましたが、高額で納期も長く、もしハズレだと大変なので手がだせませんでした。
日本のAmazonストアに2店舗ほど輸入代行の形で販売しているの見かけましたが、高額で納期も長く、もしハズレだと大変なので手がだせませんでした。
以前から存在だけは知っているものの、入手が結構難しく諦め気味でしたが、仕事関係の知人を通じてドイツ本国にて定価よりも安く入手する事ができました。
名前の通り、チタンの塊、”SOLID”から削り出してできたシンプルな意匠には、バウハウスの流れを汲むポルシェデザインらしいモダンさを纏っています。
造形美を感じるシンプルさ |
チタンを削り出して作成された軸にはプラズマ研磨を施したのち、純チタンのPVDコーティングが施され、傷への耐性が高められています。
軸は薄い金色を帯びたチタン独特の風合いがあります。
ニブは18金ロジウム仕上げ。特に明記はされていませんが2011年以降のポルシェデザインの万年筆はペリカンが手掛けているのでこちらもペリカンが手掛けている物と思われます。付属のインクとコンバーターもペリカンの物でした。
(以前のPD万年筆はファーバーカステルが手掛けていました)
Pelikan製と思われる18金のブロード(太字)ペン先 |
書き味ですが、特にひっかかりなどもなく非常にスムーズに紙面上を滑ってくれます。
ニブが短めのデザインなので硬そうな印象を持っていましたが、そんな事はなく金ペンらしい柔らかさが有ります。
ニブが短めのデザインなので硬そうな印象を持っていましたが、そんな事はなく金ペンらしい柔らかさが有ります。
ペン先のメッキは自分がやったほうが綺麗だな…(そのうちやろうかな?) |
P'3135の面白いギミック
コンバーターの入ったシャフト |
コンバーターの入ったシャフトを出し入れする所はP'3105と似てますが、このP'3135は尻軸部分をプッシュする事で龍頭のような部分が飛び出し、回転させる事で金属製のシャフトを取り出せます。
実用性で言えば、軸を外すとコンバーターがむき出しになる一般的なタイプのほうが勝手が良いと言えますが、こういうギミックに男心がくすぐられるのです!
ミラーポリッシュされた尻軸部分もツライチになっていて気持ちが良い。
シャフトは精度が良く、ネジがかまないという様な事は全くありません。
ここを押すとシャフトが少し飛び出す→回すとシャフトが取れます |
龍頭のような部分が飛び出してきます |
龍頭状の部分を回すとシャフトが取れます |
P’3135の問題点
パッと見でも判る事ではあるのですが、このペン最大の問題点・・・
完全なキャップレスである事。
パイロットのキャップレスやラミーのダイアログ3にように
「キャップが必要無い」ではなく「キャップが無い」
(ちなみにラミーのダイアログ3というのはこれです→リンク)
(ちなみにラミーのダイアログ3というのはこれです→リンク)
「キャップなんて飾りです 偉い人には・・・以下略」 |
「硬派な人はキャップなんて使わない?」 |
そんなキャップがないP'3135ですが持ち運び用に綺麗にポリッシュされたアルミ製スリーブが用意されています。
なので移動の際にはこのスリーブに入れて携帯する事ができますが、通常の万年筆のような運用はちょっと難しいと言わざるを得ません。
しかし手間のかかるギミックやキャップのない潔さといい万年筆を味わうという観点においては満足度が高い部分でもあります。
趣味の文具として見ればこの手間も魅力と言える |
ただどうしても「普通の万年筆のように使いたい」という事であればアルミスリーブを裏技的に使う事で実現させる事もできます。
アルミスリーブは非常に内寸の制度が良くボディを挿すと引き抜くのに軽く力が必要になるくらい密着します。なのでスリーブをつけた状態で使用する事で「キャップ付き」にする事ができます。
スリーブには回転防止の突起もあるので卓上に置いてもコロコロと転がりません。
スリーブを使用すれば通常の運用が可能・・・一応・・・ |
しかしP'3135の持つ美しさがスポイルされてしまいます・・・
アルミスリーブも美しいですがやはり何もないのが最も美しい |
P'3135はデスクペンとして使うのがベスト?
キャップレスの為、持ち歩いて使うには少し難のあるP'3135ですが、ペン先側のアルミスリーブがペン先を結構密閉してくれているようで2日程度ではインクが乾く事はありませんでした。ペン先側のスリーブを立てるスタンドを作れればデスクペンとして使えそうです。・感想
何年もの間、欲しいと思い続けていたP'3135。数年を得てやっと入手できて嬉しさも一入。
バウハウスのような機能主義的な芸術が好きなので、この造形美を味わいながらノートに落書きをする時間は非常に楽しいひと時でした。写真ではわかりにくいのですが、チタンっぽいうっすらと金色を帯びた軸は今までの万年筆にはない感覚です。
一通り楽しんだらこの美観を保つ為にちょっとした加工を施そうと思います。
それにしても・・・
こんなにも美しい万年筆なのに日本で取り扱い無しなのは何か理由があるのだろうか?
買えて良かった忘年筆 |
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