ラミー ダイアログ3 万年筆 マットブラック (LAMY dialog3 L74BK-M)

文虫です
最近は忙しく、久しぶりの記事になってしまいました。
やはり一度記事を溜めると、なかなか書き出すのキッカケが
掴めなくなっていけませんね。

実は一本、繰り出し方式の万年筆が欲しく、
パイロットのキャップレスか、ラミーのダイアログ3かで
迷っていましたが、今回はLAMY dialog3にしてみました。

モダン万年筆といえばLAMY
万年筆に限らずドイツはモダンプロダクトのメッカです。

このdialog3の記事を皮切りにまたマイペースに
記事を書いていこうと思います。


LAMY dialog3

IT系の仕事をしている事もあり、仕事中は殆どPCしか使わない文虫ですが
常に鞄にはお気に入りの文房具をロールペンケースに入れて持ち歩いています。

しかし、1本から2本は鞄ではなく、自分の胸ポケットにペンを差しています。

メモ用と書類用として。

ボールペンは家でも職場のデスクでも、あちこちにあるので
気にしなくてもOKだけれど、万年筆はそうはいきません。

意図的に携帯しないと職場のポストイット宜しく湧いてはこないのです。
だから鞄にいれてまで持ち歩くのはお気に入りの万年筆と相性の良いノート。

決して字がキレイなわけでも、驚くようなノート活用術を身につけている
わけでもないですが、万年筆とノートには思考を整理させ、紙へアウトプット
させたくなる魅力があります。

このdialog3はそんなアウトプットを促すような魅力と
ツイストさせてサッっとで書き出す事ができる機能性を兼ね備えた優れた万年筆

マットコート


さてさて、dialog3の外観は、LAMYらしいモダンデザインの
金属軸万年筆であり、ブラスト仕上げのマットブラック。

シンプルながら道具としてのこだわりを感じます。

同じように艶消しで黒といえばモバイルPCの
ThinkPadを彷彿とさせますね。

同じようにThinkPadも黒で梨地の手触りですからね。
dialog3の軸とクリップの関係と
ThnkPadの天板とヒンジの関係もどこか似ていますね。
(ビレット感?)


初代dialog1のデザインを手がけたRichard Sapper氏は
ThnkPadのデザインも手がけている。
デザイナーは異なってもダイアログシリーズの初代である
dialog1は以降のdialog2や3にも少なからず影響を与えていると
文虫は思うのです。

dialog3のDNAにはThnkPadと同じ流れがあってもなんら
不思議ではありませんよね?

注:完全に文虫の想像であり、感想です。


同じ息吹を感じます

デザイナーの真意はともかく、IT系の人間としてはThnkPadとdialog3の相性は良いと思う。

無機質なデータセンターに万年筆というのは一般的に考えるとミスマッチです。

でもdialog3なら使用していても違和感を感じない。
これがデザインの力なのかもしれません。

それにしても万年筆という最もアナログな道具が
デジタルの塊の世界で使用されている姿はなんとも面白いですよね。


アナログとデジタル

デザインだけでなく接合部の仕上げも丁寧です。
シルバーのラインは接合部のネジ切り位置とぴったり揃います。

かつ、ネジ切り部分はパッキンでシールされており、気密性への
配慮をしている事もわかります。


「キャップレスタイプの万年筆は1日ほっておくと乾燥してすぐ使えなくなる」

そんな事を知人から言われた事がありましたが、少なくとも私のdialog3は
1週間程度は問題ない事を確認しています。
気密性の問題だと思いますが、これも当たり外れがあるのかもしれません。

外径は13.5mmと太く、重量も47gとヘビー級。
長文筆記は辛いと思います。

でも・・・

そもそもdialog3ってそういう万年筆じゃないでしょう?



丁寧なかつ高品位

シャッター部はドーム状になっており、ツイストさせる事でクリップ側から
時計のムーンフェイズのように滑らかに開き、それに連動してクリップも下がる。


シャッター部
シャッターが閉じた状態
シャッターが開口した状態
キャップレスタイプなのでシャッターがあるのは当たり前ですが
ペン先の動きに合わせてクリップが連動するギミックは面白いですよね。

購入して半年、一度だけですがこのギミックのおかげで
ペン先を出したまま胸ポケットに差してしまう事態を回避できました。

14K


ペン先は14K(585) でサファリやアルスター等と同型。
やろうと思えばサファリの金ペン化も可能そうです。


書き味について。
素直で良いです。
金ペンらしく、当たりの優しいしなやかな弾性エンベロープを描いていると思う。

常々思っているのですが、どこか万年筆の弾性エンベロープを
数値化する測定機械を製作してくれないだろうか?
それほど難しくないはずなのでお金のある会社さんどこか作らないかな?
書き味というのは感性領域なのでどうしようもないけれど、少なくとも
ある程度の指標や目安になると思います。

データとしての数値と人間の感性を大切にするヤマハさんなんかは
こういうの得意そうですけどね。
(万年筆じゃお金にならないか・・・)

やはりというか当然というか、この万年筆にも当たり外れがあります。
実はもう一本同じダイアログ3を購入しているのですが、そちはら
あまりペンポイントの形状が宜しくなく、手入れが必要そうです。

どうしても当たりが欲しいというのら専門店にGO!

私みたいに外れなら外れで調整用として楽しむつもりなら
通販で複数本買うというのも面白いですよ?
(あまりにもヒドイのは返品します・・・)


分解状態


インクの交換やクリーニング等、日常の分解は上記写真のような3ピース構成。
簡単ですが、それなりに気を使わないとキレイなニブを傷つけてしまうので注意です。



専用ウッドケース
ダイアログ3のケースはウッドケースで素敵です。
モデル名やデザイナーの名前もプリントされていてLAMYのセンスが光っています。
とても所有欲を満たしてくれる演出ですね。

普段はあまりケース等は取り挙げないのですが、これはさすがに取り挙げたくなりますね。

しかし・・・

実用性はありません。
新品時は保護のビニールで包まれており平気ですが、普通に使用すると
中でガタガタ暴れるの為、ケースもペンもお互いに傷つけあうからです。

主にディスプレイ用のコレクションアイテムですね。
コレクションとしてこのケースは保管しておこうと思います。

ケースもオシャレ


・まとめ
さて、今回のLAMY dialog3 文虫にとっては最高クラスの実用万年筆ではないかと思う。
最もオススメしたいユーザーはSEやPG等、仕事の大半はPCがメインの方。
バリバリ文字を書く人はもっとインク容量が大きく軽量な万年筆を使えばいい。

ただSEの方等は毎日のミーティングやPJメンバーの会話等で、すぐ何かを
書き留めたいシーンが多い(コマンドやオプション、ポート番号など)
そして意外とオフィス内を歩き回る。

そういった時に仰々しくなく普通に使えてオフィスにも馴染みやすいデザイン。
インク容量も用途的に必要十分、不安なら予備カートリッジをデスクに置いて
おけば良いだけですから。

ならボールペン使えば?なんて野暮はここでは無しです(笑)

デザインと実用性は時に反比例する事がありますが
このdialog3については高次元で「デザイン性」「機能性」「実用性」、バランスしており
凝ったギミックが男心を刺激する素敵な一本だと思います。


素敵な一本

色違いのロジウムモデルも紹介






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