シャチハタ 鯱旗印肉 書画落款用 50号 ( Shachihata In-Niku MNS-50 )

ペン以外の文具記事を書くのは初になります。

今後は機会があればノート等、他の文具の記事等も書いていこうと思います。

今回は朱肉です。ちょっとマニアック(笑)

練朱肉

実印、認印、銀行印・・・一般的にはこの3つは多くの方が所有していると思います。
(私の場合は個人事業主なので他にも何個かあります)

印鑑は象牙や銘木等拘ってる方が多いですが、意外と朱肉って拘ってる方は少ない
ですよね。

もちろん、私も印鑑は象牙の立派のものでしたが、朱肉は手元にある奴を特に
何の拘りもなく使用していました。

たまたま「趣味の文具箱 Vol27」 読んでおり、誌中に掲載されていた写真に
目が留まりました。

「印影を高める」という見出しで掲載されていたその朱肉は、「練り朱肉」という
タイプでシャチハタの高級朱肉。

写真に掲載された印影は深みがあり美しく、正に衝動買いです。

しかし大型文具店に行ってもなかなか取り扱いしている所がなく
結局通販で購入する等やや入手が難しかった。

立派な陶磁器

まず外観ですが、朱肉ケースは「幸兵衛窯」製の陶磁器で非常に立派で高級感があります。

幸兵衛窯は200年以上の歴史のある窯元であり、ミシュラン2つ星を獲得する程。
とはいえ、私は陶磁器には明るくない為、このケースの良し悪しについては書けません。

しかし、この立派な入れ物を開けて印を押す一連の行為に、どこか心地
よい精神的に引き締める効果がある事は事実です。


楽しい一時

・使用してみて
実印等で印鑑を押せればいいのですが、流石にそれはマズいので、同時に購入した
松島清光堂のハンコで試してみました。

2回~3回程、印肉に印をポンポンと当てると、印面が濃い朱色に包まれます。
非常に濃く、艶やか色で印面に印肉がついているかどうかが良くわかります。

印肉は錬り朱肉タイプなので普通のスポンジのような感触とは違いなんとも言えない
柔らかさがあります。

説明書に記載されていますが、柔らかいからといって強く押し込むと印肉が印面の
隙間に入り込み、キレイに印が押せなくなるので注意です。

住所印等長い印はヘラで印肉をすくい上げて使用するようです。


色合い比較


・一般的な朱肉との比較

私が今まで使用していた朱肉(MAXプレミオ)と鯱旗印肉との比較の写真です。
今まで気にしていなかったですがこうやって比較すると鯱旗印肉の色合いに
深みがある事が判りますね。

プレミオが朱色のインク然とした感じで紙の罫線が透けて見えます。
対して鯱旗のほうは濃く下の罫線が殆ど見えません。

実は普段使用している領収証や請求書で押印して比較したのですが
びっくりするほど書類に高級感がでました(笑)

いつも押している書類にこの鯱旗印肉を使用するとよく
差がわかると思います。是非お試しあれ!


手緘印の印影

封緘印


ついでに手緘印(封緘印)も押してみました。
手紙を閉じる際に使用する印鑑です。
仕事だと良く〆ってやりますよね?あれです。
西洋だと封蝋ですね。



封蝋と封緘印

最近は横書きが多く、手紙等も洋風な物が多いので〆は封蝋のほうが出番が多いかも
しれません。しかし和紙を使用した和風の手紙には封緘印で〆るとビシッ!として
格好良さそうです。

ちなみに私の妻からは「呪いみたい」って言われました・・・


楽しいので是非

まとめ
決して無くてもなんら困らない物ですが、美は細部に宿る物です。

年賀状、絵葉書、手紙、一筆箋・・・ 色々とありますが、自筆の文に
深みのある印影を残せば全体的にとても引き締まります。
立派な陶磁器の入れ物込みで3000円程度で購入できるので
非常に満足度の高い買い物でした。
今後も朱肉はこのシリーズを買い続けようと思います。


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コメント

  1. 実は、私も趣味文で見て欲しくなり購入した者です。
    が!まだ使っておりません!封緘も一緒に買ったにも拘らず。
    私の場合は、朱肉の入っている陶磁器のデザインに一番魅かれました。

    今回の内容とは全く関係ないのですが、私は最近、今迄使っていたMD
    ノートの黄色系から白紙のボストンノートに変えてみました。
    まずMDノートとの一番の違いは色の出方もあるとは思いますが、
    紙のさらさらした手触りとペン先の滑りです。
    とても気持ち良く、万年筆用に作ったと能書きに
    書いているだけあって流石の書き味です!
    値段はやっぱり結構しますが同格のCDノートと比べると
    CDノートの方はペンとインクによっては滲みがあったりしました。
    (因みにそれはエーデルシュタインのサファイアでイントゥイションのFでした)
    それに若干ボストンノートの方が紙の肌触りが良いように私見ですが、感じます。
    文虫さんは普段どのようなノートおよび紙類をお使いになっておられるのでしょうか?

    良かっらお手すきの時にでもお教えいただければと思います。
    参考にさせていただきたく、お願いします。

    返信削除
    返信
    1. 淡路さん
      朱肉も買われていたんですねー。私も容器が良くて購入した口です。
      年賀状で初使用し、現在はデスクに置いて、書類の印等
      ビジネス用途で、かなり頻繁に活躍してくれてます。

      ノート選びも難しいですよね。インクの特徴やペン先の太さ、インクフローなど様々ですしね。
      私は使いもしないのにやたらと種類だけがどんどん増えてしまっている状態です(笑)
      ノートでブログ記事を書こうとも思いましたが、ペンさえままならないのにノートも含めると
      更にのんびり状態に・・・

      現在使用しているノートです。

      MDノート :主にこのブログ用
      MDノートコットン:落書き用
      ツバメート セクション クリーム:妻との交換日記用(というより連絡ノート?)
      コクヨ CenturyEdition:お勉強用
      アクセスノートブック:お勉強用(よくできてます)
      アピカ プレミアムCDノート:落書き用
      マルマン ボストンノート:試筆用
      GMUNDノート:かっこ良かったので購入(ほぼ未使用)
      SOLA ノート グリーン 趣味文Ver:高品質そうだったので購入(ほぼ未使用)
      モレスキン:高い割に紙質にバラツキがあり、決して紙質自体もよくないので
             今後あえて買うことはないと思います。
      モレスキンカイエ:万年筆管理帳(インクの使用履歴やクリーニングの日付等)
      LIFE NOBLE NOTE:お仕事用メモとして

      こんな感じです。
      普段仕事などで持ち歩くのはROHDIA No16をROMEOのオイルキップメモパッドか
      カラチャートのプレステージ マルチカバー(チョコ)に包んで持ち歩いています。

      MDノートは近所の文房具屋さんでも扱っていて、入手の
      しやすさとコスパが気に入って使い続けてます。
      特にコットンは決して筆記感が滑らかではありませんが
      独特のザラツキ感や、布のような質感が妙に癖になっています(笑)

      プラチナのEFのように硬くて細い万年筆だと引っかかりが強く、
      ペンを選ぶノートですが、「筆記音」の心地良さもあり使用しています。

      それぞれのノートで色々書きたい所ですが、キリがなくなりそうなので
      とりあえずこれくらいにしておきます(笑)

      削除
  2. GMUDノート?とか知りませんでした!
    あとコクヨのセンチュリーエディションとか、流石、文虫さん!
    やはり、お聞きして良かったです。
    ありがとうございます、参考になりまさた。

    今度試してみまっす。
    (でも、私もあんまりノート[ペン]ばっかり買うと妻が・・妻に・・・)


    また投稿させて下さい。ありがとうございます!

    返信削除
    返信
    1. GMUNDはドイツの製紙メーカーみたいですね。
      (私も買うまで知りませんでした)

      銀座伊東屋で去年購入しました。

      初めて見たときから「良いノート」感が凄いでていたので衝動買いです。
      http://www.gmund.com/paperie/notizbucher/papierbuch.html?rtp=119

      ・・・今だに銀座伊東屋以外では見かけない気がしますね・・・


      コクヨのCentury Editionは大正浪漫を感じさせるデザインに惹かれました。
      店頭に販促用の試筆パッドが設置されていたので2枚3枚頂戴し、試筆した結果
      レジに持って行ってしましいました・・・

      もちろん妻には秘密です(笑)

      削除

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