ソメスサドル ブラバント シボリペンケース (SOMES VRAIVANT PenCase)

今回もペンケースのレビュー

紹介するペンケースはソメスのブラバント 絞りペンケース。

SOMES VRAIVANT PenCase


六本木の文房具屋さんでなんとなーく買ったペンケース。
ソメスサドルは宮内庁御用達の馬具メーカーとして、非常に由諸あるメーカーなのだそうですが
「The庶民」の私には、どれくらい立派なのかはよくわかっていません・・・。

文房具好きの私としては「ペンケースとしてどうなの?」という視点で
このペンケースを見ていきたいと思います。

まず外観は牛革を使用した立派な作り。ステッチやコバ等もしっかりしており素晴らしい。
また、見た目に反して重量が28gとかなり軽量。

以前紹介したポルシェデザインのペンケースを量ってみたら50g程度だったので
ポルシェデザインのほぼ半分の重さです。

作りも見た目も良く、かつ軽量
良いペンケースと思いきや、このペンケースは私の中では最も活躍していない。

なぜだろう?

理由を考えたら3つありました。

問題①
 内壁がスエードのような傷つけにくい素材になっていない。
内部の黒い内壁はザラっとした硬い革だった
これでは高価な万年筆を収納する気になれないです。
かといって傷を気にしない万年筆ならそもそも立派なペンケースにはいれない。
面倒なだけ。

問題②
 ポケットのサイズが微妙過ぎる

内部 幅 29mm
内部 高さ 19mm(中央部の最も脹らんでいる所)
深さ 105mm
この収納部のサイズが微妙なのです。
例えば先日紹介したセーラープロフィットスタンダード。
クリップを除いた最も厚みのある所が約15mm
なので2本はギリギリ入らない。

もちろん実際はクリップがあるので、2本なんて全く入らない。
かといって1本だけではガバガバなサイズ。
帯に短し襷に長し・・・といった作り。

問題③
デザイン的に実用性に欠ける

デザインそのものは中々良いです。
デザインとしては良いのですが、フラップ(ベロ)と閉じた状態で最も厚みのある部分が
約25mmあります。これが微妙なのです。
それはポルシェデザインも同じで、厚さ約25mmでした。

ポルシェデザイン 約25mm

ソメス 約25mm
このように、カバンの中で占有する空間はほぼ同じなのです。
これもいただけません。

逆にポルシェデザインの理念は伊達じゃないのだとも言えます。
収納力もポルシェデザインと比較して少ないソメスペンケースは
何となく出番が少なくなっていきました。

ショボーンと拗ねてます

決して嫌いではなく、愛着もあるのですが、何とも使用する機会に
悩んでしまうペンケースなのです。



がしかし!現在はPILOTとSOMESでコラボしたバージョンがあります。

型番
SLS2-01 (2本用)
SLS3-01 (3本用)

これらは外観は似てますが明らかに寸法が変わってます。
おそらくPILOTから協力で上記の問題点は全て解消していると思います。
購入するならPILOTコラボ版の一択かと。


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