2014年10月8日水曜日

ガンゾ シンブライドル wgan57392  システム手帳 A5サイズ (GANZO THIN BRIDLE wgan57392 personal organizer A5)

こんにちは、文房具の虫です。

秋ですね
読書と文房具の季節です!

今日は文房具でもペンではなく手帳の記事を書こうと思います。
今後はペンだけでなく、ノートなんかもできれば記事にできればと思う文虫です。

先日、6年以上使った鞄が駄目になり、鞄を新調しました。
その際、ついでに痛んでいた手帳や財布など小物類も思い切って一新したのです。

どこの製品にしようか迷いました、今使用しているのがブレイリオなので
またブレイリオにするべきか・・・それとも気分新たに他のメーカーにするか・・・

色々悩みました。新宿、池袋、銀座、丸の内、渋谷、青山、自由が丘、横浜・・・あちこちのお店に
足を運びました。店員さんや職人さんの話等も伺いながら最終的に選んだメーカー



GANZOの焼印

GANZOです。
メーカー選びの話をここで長々と述べてしまうと、脱線が酷くなる為、割愛します(汗)
今回は選んだGANZOの店舗と、購入した手帳だけに絞って書きたいと思います。
(GANZO本店様にて写真等、ブログ掲載の許可を頂きました)


・GANZOについて

手帳は表参道にあるGANZO本店にて購入。

店舗は千代田線表参道駅A1出口からちょっと通りに入った所。
静かな店内には商品の他、工房が併設されているようで
職人さんがオーダー品の製作に集中しています。


GANZO本店の店内で仕事中の職人さん

平日の昼下がりの店内は静かで、じっくり商品が見れます。
店員さんを独り占めにです。
ありがたい事ですが、小心者の文虫はちょっぴりドキドキしてしまいます。


GANZOの歴史が垣間見れます

店舗の奥にはGANZOの歴史のスタート地点となる味岡商店の看板や写真等、貴重な
物が展示されていました。


革の香りってたまらないです

GANZOの商品がズラっと並んでいます。


やっぱ直接触って確かめたいですよね?

大きなバッグ、財布からコインケース等の革小物まで
多くの商品が気軽に手にとり、その作りや質感を確かめる事ができます。
高級な革製品を取り扱う店舗では店員さんに伝えないと、直接手に触れる事ができない
お店も多いので、こういうスタイルは嬉しいです。

それぞれ味や個性等、特徴が異なる革製品だからこそ大事な事ですね。

魅惑のステーショナリーコーナー

大量の商品が置かれている店内は革の香りが広がっており、なんとも落ち着きます。
革好きにはたまらない香りですね。

万年筆等、文房具が好きな方は革製品好きの方も多いと思いますので
もし表参道に来る事があれば散歩がてら、立ち寄ってみるのも良いかも?


それでは本題の手帳について・・・・



購入したのはGANZOのシンブライドルシリーズのA5サイズのシステム手帳

・THIN BRIDLE WGAN 57392



THIN BRIDLE WGAN  57392-56 ダークブラウン

・レアなモデル

購入後に知ったのですが、「WGAN57392」はGANZOの公式サイトや
オンラインストア等ネット上には掲載されていません。
ネット上に掲載されているシステム手帳は、ミニサイズとバイブルサイズのみです。

疑問に思い、GANZOのスタッフの方に確認をした所
WGAN57392の生産数が非常に少ない為だそうです。

実質的に、在庫限りで、かつ購入も店舗でしかできません。
よって店舗限定なモデルと言えそうです。
カラーはブラックとダークブラウンのみ。

お店に行かないと知る事ができないアイテムだったなんて・・・・
直接店舗に足を運んだ甲斐がありました。


・革について

THIN BRIDLE WGAN57392に使用されているレザーは
外装には蝋成分が浮いた独特の質感を持ち、そして丈夫な事で有名なブライドルレザー、
内装には経年変化とシボの風合いが醍醐味のミネルバボックス。

ブライドルレザー 白いのがブルーム(蝋成分)

ミネルバボックス


・ブライドルレザーとミネルバボックス


外装のブライドルレザーはJ&Eセジュイック社製、
内装のミネルバボックスはバダラッシィ・カルロ社製

どちらも革好きな人であれば憧れるタンナーの一つではないでしょうか?

購入したWGAN57392はA5サイズで使う革の量も多く、2つの
素晴らしい革を堪能できるという意味でも、大きいA5サイズにして
正解だったように思えます(そう思いたい)。

文虫は4年くらい前までブライドルレザーは「馬具の革でしょ?」
くらいの認識でしたが、実は源流はギリシャ、ローマ時代まで遡ったりと
相当ロマン溢れるものです。

この革はベジタブルタンニンの牛革に蜜蝋やワックスを芯まで摺りこんだ革です。
新品の時はブルームと呼ばれる蝋成分が表面に白く浮き出ており
ブラッシングや使用しているうちに馴染んで消えていきます。

もちろん「蝋」ですので夏の暑い日の直射日光や熱が加われば解けて
再度染み込んでしまいます・・・(そのうちまた浮いてくる)
いずれにしても、暫くはたっぷりと革に染み込んだ蝋成分が
少しづつ浮いてくるので、ブライドルレザーの醍醐味として楽しみたい所です。
また、ブライドルレザーのエイジングも素晴らしいと聞くので、こちらも楽しみ。

内装のミネルバボックスはベジタブルタンニンなめしのバケッタ製法で
作られています。イタリアのサンタクローチェ地方で1000年以上の
歴史を持つ、これまたロマン溢れるもの。

実は文虫もお粗末ながら国内の養蜂場で入手した純蜜蝋や松脂、オイル等を使って
オリジナルの蜜蝋製作をしたり、自作した蜜蝋で自作ブライドルレザーにして
小物を作成したりした事がありましたが、本場のブライドルレザーを購入するのは
初めてだったりします。


自作したブライドルレザー小物(笑) 年齢3歳

上記の小物製作ですが、なんだかやたら頑丈なものができあがっちゃいました(笑)
もちろんそんな意図はなかったのですが・・・(素人って怖い)
レッドブラウンカラーのパスケースは内張りにも豚の本革を使用してます。
カビとか腐らせたりとかしなければ、なんだか100年くらい持つような気がします(汗)
まるで革の鎧です(笑)

・・・脱線しました・・・

・コバ(木端)について

コバとは革の切り口の部分です。
ここの処理に職人さんやメーカーのこだわり等、
製品に対する姿勢が見えると言われています。

革好きなら気になる部分ですよね?

色々な革小物がありますが、柔らかい革の場合は
ヘリ返し処理等を用いて、硬い場合はコバ磨きを行って整えた
後に樹脂やコート剤等でコバ塗りをする事が大半のようですね。

でも安物の場合はほとんど磨かずに樹脂コート剤で隠しちゃたりするそうです。
・・・確かに処理を省いたとて機能的に大きな問題が発生する
わけでは無いのでしょうが・・・

・THIN BRIDLE WGAN57392のコバの仕上げ


このシステム手帳はセオリー通りコバ磨き処理です。
ただしGANZOの拘りがここにありました。

「切り目本磨き」仕上げ
コバにボルドーカラーの専用染料を均一に2度塗りしてから
布糊を塗って丹念に磨きあげるという手法です。
鮮やかで美しいコバになっています。

文虫がGANZOの手帳を購入する決め手にもなった部分です。

明るく艶やかなコバ(蛍光灯撮影)


透明感のある美しいコバ(自然光撮影)

光の加減によって表情を変える素敵なコバが所有する喜びを感じさせてくれます。


・ネン引きについて

ネン引きとは「念を入れる」事で、革の縁に念引きという工具を使い
ラインを入れて圧着する事で圧着強度を高めると同時に、見た目を
引き締めるという装飾的な意味合いもあります。

外装のネン引きとネン引き工具(左)
左に見える工具がネン引きをする為の工具、このような工具を使い縁に念をいれるのですね。


ネン引き(R部)
職人さん曰く、ネン引きは曲線部を綺麗に引くのが腕の見せ所との事。
写真の通り、手帳は綺麗に念が押されています。


ネン引き(直線部)

このネン引きは海外製の物では見ない技法だそうです。
確かに私の手元に保管されてる某海外メーカーの財布や
名刺入れにはネン引きがされていいませんね・・・
たまたま・・・かな?
皆様の財布やレザー製品はいかがでしょうか?
「念押し」なんて言いますし確かに日本独自なのかもしれませんね。

・内装と機能

バケットレザー(ミネルバボックス)の贅沢な内装にはGANZOのロゴが目を引きます。
奥から大型のホルダーとジョッターが1個づつ配置され、カードホルダーも3つあります。
後ろにも大型のホルダーが1個配置されるなど機能も容量も十分。

裏地もシャンタン等ではなく、全面本革が使用されています。
ポケット類だって「切り目本磨き」にきっちりネン引きされています。


贅沢な内装と十分な機能性
ただ、経年変化が大きいミネルバボックスだけに、
今からホルダーに物をいれてると焼け痕になりそうで嫌ですね・・・
ある程度エイジングが進んでから使用したほうが良さそうです。

・ドイツ クラウゼ社のバインダー


バインダーには高級手帳の常連のクラウゼ社製の品が採用されています。
その品質は最高を誇り、一度取り付けたら手帳を壊さない限り取れないとか・・・

それくらいの強度があるクラウゼ社のバインダー、唯一稼動するパーツだからこそ
心臓部は手を抜けないのでしょう。

ドイツ クラウゼ社製のシステムバインダー

・ミネルバボックスの仕切り

バインダーには1枚革のミネルバボックスを使用した贅沢な仕切りがついています。
丁寧にもGANZOのロゴ付です(笑)



この仕切りも贅沢ですよ?
ちゃんとコバ処理してあるんです。

「切り目本磨き」で・・・
念引きもされていますし・・・

きっちりと「切り目本磨き」にネン引き済
本当に妥協していない感じが伝わりますね。
言うなればこういったオマケ的アイテムにもきっちりと
手をいれている所に頭が下がる思いです。

・iPad mini ホルダー

WGAN57392だけですが、最初からiPad miniホルダーが付属しています(笑)
このホルダーは手前に捻るだけで簡単に脱着が可能な物です。
文虫はiPad miniは所有していない為、不要ですが持っていたら便利そうです。

その場合、上記のミネルバボックスの仕切りはiPadminiの
ディスプレカバーとして使用できますね。
(寸法がぴったりなので、むしろそれが本来の使い方なのでしょう)


iPad miniホルダー付

・使用してみて・・・

文虫はこれまでバイブルサイズを使用していましたが
「ちょっと小さい」と感じていました。

商売柄、ネットワーク図の様なイラスト的な物を描くことが多いのですが
バイブルサイズだとイラストを描くには小さく、バインダーのリングもあり
筆記可能なエリアが実質寸法以上に限定され、なんとも書きづらかったのです。

不便さを補おうと手帳+ノートとなったのですが
やっぱり出来れば一冊にまとめたい(笑)

そこでこのWGAN57392のA5サイズを選択しましたが、大正解。

A5のシステム手帳という事で大きいですが、書ける範囲が大幅に
増加し、テキストメインでも1枚に書き込める量が増えた事で、結果的に
少ないページで済みます。

当然、ページを跨ぐ回数が減り、内容のイメージを捉えやすくなり
情報を整理しやすくなりました。

バイブルサイズの時はこうはいきませんでした。
ページをめくっては戻してとページをめくる動作で思考が細かく中断しがちだたのです。
(単にワーキングメモリーが足りていないのは秘密です)


一枚で書き込める情報量と面積が大きい

スリムパンチと付箋
搭載する紙の枚数も減ったのでスリムパンチと付箋を追加です。
万年筆を使用する身としてはちょっと紙についての事も書きたいのですが
それは単体の記事として、またの機会にでも・・・

・まとめ

GANZO THIN BRIDLE wgan57392 A5システム手帳

ブライドルレザー、ミネルバボックス・・・贅沢な革使いと
コバやステッチ等、細かいディティールから妥協しないモノ作りの
姿勢を感じ取る事ができる一品。
手帳としてはかなり高価ですが、価格に見合った出来だと思います。

海外の有名一流ブランド品とは違い、見た目の派手さも無く
他人から見ても普通の革の手帳にしか見えないかと思います。

この手の製品は人に見せる類の物ではなく、自分と向き
合って使うツールなので肝心なのは自分の心を豊かにしてくれる事

そう、「気分」ではないでしょうか?
使い勝手はリフィル等、工夫して自分なりに構築すればいいのですから。

実用重視のマスプロダクションの手帳では味わう事ができない
自分だけがその贅沢さを知り、使用する度に自分を豊かな
気持ちにさせてくれる。そんな素敵な手帳です。

GANZOの製品を購入したのは始めてですが
久々に良い買い物をしたなぁーと思った文虫です。


自分だけの楽しみ


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2014年8月24日日曜日

伊東屋 ロメオ デスクペン (ITO-YA ROMEO DeskPen RD-234)

こんちは、文虫です。

先日、知人が事務所の引越しをするということで
応接室にあったデスクペンと、開かずの間から
でてきたという謎の怪しいお札を頂きました。

デスクペンはありがたく頂戴し、お札は怖かったので
知人の荷物の中にしれっと返しておきました。


というわけで?
今回は頂き物のデスクペン(RD-234 マーブルグレー)
の記事を簡単に書きたいと思います。


ROMEO No3

ROMEO製品の記事は初なのでまずはROMEOについての説明でも・・・


・伊東屋オリジナルブランド「ROMEO
ROMEOは文房具専門店、銀座伊東屋のオリジナルブランドです。

1914年、伊東屋オリジナルの万年筆「ROMEO」が発売されたのが始まり。

時代は流れ・・・

2004年、歴史的モデルとして「ROMEO」の復刻版が発売。

その後

2009年、伊東屋の新しいオリジナルブランドとして「ROMEO」の名が復活。

ROMEOのターゲットユーザーは
「こだわりを持つビジネスパーソン」

製品ポリシーは
「ビジネスシーンにふさわしい見た目と実用性」

ブランドポリシーは
「大正時代から受け継がれてきた伊東屋のオリジナリティを現在に
マッチさせて後世に伝えていく。」

ふむふむ

銀座の老舗らしい重みを感じさせてくれる背景とコンセプトです。
(ROMEOのキップレザーロールペンケースも素晴らしい・・・記事はいずれ・・・)


伊東屋 銀座本店(仮店舗)
伊東屋の象徴 レッドクリップ

そんなROMEOのデスクペン。
外観もコンセプトに違わず、「受け継がれてきた過去と現在にマッチ」させた
シンプルな形状ながら、質の良いデスクペンでした。

外観はデスクペンらしいお尻がスッと伸びた形状になっています。
このスッと伸びたお尻がペンのバランスを最適化しているわけですね。
デスクペンである為、持ち歩く為のクリップなどはありません。
ある意味、書く事に特化した形態です。


美しいイタリアレジン


ボディに使用されている素材は、イタリア製レジン
マーブル模様のボディは光の加減によって様々な表情を見せます。

ソリッドな黒軸もシックで素敵ですが、表情が豊かなマーブル模様は
眺めて楽しむ事ができるので、趣味的なチョイスと言えるかもしれません。

メタル部分のメッキ部分もヒケがつきにくく、質が良い。


ロメオ Eazy Flow ブラック
使用されているリフィルにはイージーフローインクが充填されています。
ロメオのロゴがはいっていますが、パーカーやシュミットのイージーフローインクの
OEMか何かでしょうか?それともまさかの完全オリジナル?
今度聞いてみたいと思います。

書き味はイージーフローというだけあり、通常のパーカー純正リフィルのインク
と比較すると柔らかくスルスルとかけます。
ただ、油性らしい粘りを感じる事もできます。
同じ油性でも国産で大人気のジェットストリーム系と比較すると明らかです。

文虫の場合、ジェットストリーム系のボールペンだと滑りが良すぎて線が
ヨレヨレしたり行き過ぎたりと安定しないのですが、ローラーボールや
このロメオのリフィルだと割と安定して字が書けるので相性が良いような気がします。

とはいえ・・・そもそもの字の汚さはいかんともしがたいのですが(笑)
字の綺麗な方や書道などで練習をつんだ方の場合はそんな心配は
無さそうなので、軽い最新の国産インクの書き味が良いのかも知れません。



佇まいがキレイで机のインテリアにもなりますね
まとめ
個人ではあまりデスクペンを買う機会はないかもしれませんが
この「すぐに書ける」というのは机上において思っていた以上に
重要な要素だと痛感しました。

通常のボールペンでも実用上は問題ありませんが、
「持ちやすさ」
「書きやすさ」
「容易性」

デスクトップに特化したボールペンだけはあります。
正直文虫は「デスクペンねぇ・・・普通のでも良くない?」なんて
思っていましたが、今回の件で見直しました!!

今までデスクペンを使用してこなかった方は一度騙されたと思って
デスクペンをしばらく使用してみて下さい。そして意図的に
使用をやめてみて下さい。

やめた時にきっと気がつきます

「・・・デスクペン良かったな」と。

そして卓上にすぐ使える状態で立っている姿は
何となく手にとってしまう事請け合いです。

美しければなおさらです。

文虫的に新風となった一本でした。




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2014年8月20日水曜日

ペリカン エーデルシュタインインク ガーネット Ink of the Year2014 (Pelikan Edelstein Ink GARNET)

エーデルシュタインシリーズ インク11個目

ガーネット

Ink of the year 2014

1月の誕生日石であるガーネットの名前を冠した今年のインク。
日本名「柘榴石」、赤い色味を持つ宝石です。
石言葉は「真実・友愛」

エーデルシュタインは最近人気があるのか、去年よりも
店頭からインクが消えるのが早い気がします。

文虫も7月に伊東屋の寄った際、店頭でガーネットを見かけたので購入しようか
迷ったのですが、「次回で良いかな?」なんて考え伊東屋を後にしました。
そして先週再度伊東屋に来店した時には「もう在庫が切れました」との事・・・

なくなるの早くないですか?

この調子だと2015年の限定インクは更に店頭から消えるのが早くなるかも?

さておき、なんとか入手したエーデルシュタインのガーネットを使用してみました。

瓶越しには色の判別ができませんね


当初以前記事にしたトルマリンと似たような色合いと店員さんから聞いていたのですが
実際に目にしてみると、むしろエーデルシュタインのルビーに近いと思います。



写真だと一部、紫っぽく見えますね。

トルマリンはほぼ紫ですが、ガーネットはやや明るい赤・・・朱色といった風情ですが
暗い環境だと確かに赤味が抑えられてトルマリンっぽくも見えますね。

光の当たり方やで見た目も印象も変わる面白いインクです。
日光の下で見るガーネットはまたガラっと変化します。



第一印象としてはルビーっぽくも見えます




これは赤にも見える?



朱色っぽくも見える

様々な表情を見せる、ガーネット。

第一印象として女性的な色という先入観がありましたが、
日本の「朱うるみ色」にも見え、書く文字によっては和風となり、渋みのある
印象を持たせる事もできそうな色あいです。

センス的な意味で上級者向けと言えるかもしれません

今年のInk of the year、奥の深いインクとなっています。


奥の深いインクに仕上がってます


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2014年8月9日土曜日

プラチナ万年筆 センチュリー ニース 万年筆 (PLATINUM #3776 CENTURY NICE PNB-2000R F)


夏といえば、

まぶしい太陽
輝く海

そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?


あまりの暑さに「たれぱんだ」状態になっている文虫です。
そんな暑い夏のイメージに合う万年筆の記事を書きたいと思います。

CENTURY NICE

今回のペンはプラチナ万年筆の#3776センチュリーシリーズが
ベースとなっており、先月に2,000本限定で発売された「ニース」です。

センチュリーそのものは2011年9月1日に発売されたそうで
今では売れっ子万年筆のようですね!


センチュリー ニースの特徴

・スリップシール機構
センチュリーシリーズ共通の機構。きっちり密閉することで
インクの乾燥を低減するというものです。


スリップシール機構


頻繁にペンを使用する人にはそれほど乾燥の
心配はないので恩恵は少ないかもしれません。

それでもきっちり気密性が保たれるというのは精神衛生上良いですよね。
しかも2年放置しても使えるとか・・・すごいですね。

そういえば・・・
セーラーのプロフェッショナルギアを分解した時にも
たしか同様の機構が備わっていた気が・・・(気のせい?)
こちらも2年放置しても大丈夫なのでしょうか?


・サンドブラスト処理による艶消し
艶消しをする為に施されている処理。
よく塗装の剥離とかにも使用されています。
メディアと呼ばれる研磨剤を高速で吹き付けて研磨する事で整った表面処理ができます。
工業系の方やバイク、車が趣味な方には馴染み深いヤツですね(笑)
(私もよく錆取りに使用していました)

ニースでは理想的な曇り具合を出す為にメーカーさんは苦労したご様子。

サンドブラスト処理による艶消し加工



・シェーパーカット
軸に施されたライン状の彫り込み。

この掘り込みとブラスト処理のお陰でなんともいえない
心地のいい感触です。
グリップ感も良く、まったく滑りません。
実用面での意外なメリットですね。

縦状の掘り込み


・シリアルナンバー
2000本限定のニース。
キャップにはシリアルナンバーが刻印されています。
文虫のは「1936/2K」・・・
1936年・・・2・26事件があった年だそうです(笑)
(風呂行く寒い=26 1936)

・・・だから何だ?といわれると困ります・・・

1936/2K


・ピンクゴールドのメタルパーツ
メタルパーツに施されたニース専用のメッキ。
やわらかな優しい印象です。
(銅の上から金メッキしてもピンクゴールドになりますよ!)





・シルバーコンバーター
市販されているプラチナ製のコンバーターは通常、金色ですが
ニースに付属しているコンバーターはクロームメッキがされています。
非売品のコンバーターってちょっと嬉しいですよね。

クロムメッキのコンバーター

・クリップ
通常の固定クリップですが、少々いただけない部分が・・・
形状的に生地やペンケースにホールドしようとすると硬くてはさみにくいのです。

薄いシャツとかであればそれほど気にならないのですが
革のペンホルダーとか厚生地に挟もうとすると、キツい。

しかし、プラチナでもプレジデントの場合は形状が異なっており
こちらはスムーズにホールドできるので、できればクリップの内側
をプレジデントのような水滴状に変えてほしいと感じます。


5、デザイン
フランスのニースの街並みをイメージしてデザインされており
とても良いデザインだと思います。



このデザインを要素毎にわけてみると
ニースからイメージさせる4つの要素で構成されいていると感じました。

①砂浜、②海、③街並み、④様式美
この4つ。

①砂浜
軸にはサンドブラストによる艶消し処理がさています。
ここは海岸の砂浜をイメージさせてくれます。

②海
軸には縦のライン状の切り込み(シェーパーカット)があります。
カットされている部分は透明で、美しい海の透明感をイメージさせます。
この艶消し部分と透明の部分のコントラストによって海岸をイメージさせますね。

③街並み
ニースのメタルパーツはピンクゴールドです。
コートダジュールの海岸沿いに並ぶ建物の多くが赤茶色の屋根です。
明るい日光に照らされた屋根は確かにあわいピンクゴールドにも見えます。
まぁ・・・直接見たは事ないですけど(笑)

④様式美
これまでの富士五胡シリーズとは違い、ちょっと凝ったデザインのニース。
軸に施されたシェーパーカットがゴシック建築物の支柱のようにも
見え、ここがデザイン上の「海外らしさ」として纏めてくれているように思えます。


6、書き味
センチュリーシリーズは他メーカーの同価格帯の万年筆と比較すると
大きいニブサイズです。そのためエラからペンポイントまでの距離も長くなります。

大きめのニブ(お得感あり!?) 

硬めの筆記感に定評のあるプラチナですが、センチュリーシリーズは
中でも独特の柔らかさがあります。
ここは大型ニブや平らな背中による素直なニブの「しなり特性」と
エラからペンポイントまでを長めにとる事で実現しているのでしょう。
金ペンの良さを引き出す形状に思えますね。


平らな背中


柔らかいってもあくまでプラチナ製としてはという事です。
質も「柔らかい」というより万年筆らしく「ねばる」といったほうが
いいかもしれません。

インクフローが良いので少し字は太くなる印象です。
このシャキシャキした硬めの書き味のなかにある「ねばり」がなんとも
良いですね。ここ半月ほど毎日使用して堪能しています。


7、まとめ
センチュリーの限定モデルという事もあってプレミアム感のある「ニース」
これまでの富士五胡モデルとは異なり、海外モチーフらしいデザインが
華やかで女性的ですが、男性でもいけそうです。
明るいポロシャツとかとの相性が良さそうです。

ずばりこの万年筆をオススメしたい人は

「初めての万年筆だけどスタンダードな黒はちょっと・・・
 できれば書き味も良くて、かつ夏らしい爽やかなのが良いなぁ」
なんて方ではないでしょうか。

もちろん万年筆好きな方にとっても良い選択だと思います。

是非リゾートな雰囲気の場所でお気に入りのノートとともに
字を紡いでみたくなる一本です。



硬さと弾力のバランスが絶妙


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